【英語本レビュー】Maybe you should talk to someone
英語本レビューその4
レベル:大人向け。精神医学の用語難しい。
セラピストと患者たちの物語。面白いのが、セラピストがまた人生に悩んだ患者でもあるところ。
患者たちが人生とうまく付き合おうと試行錯誤する中で、実はセラピスト自身も誰よりも試行錯誤していたりする。
一人ずつがそれぞれのセラピストと対話する中で、なんとか自分の人生と向き合い、受け入れていこうとする様は単純に感動的だった。
セラピーというものにも興味を持てる一冊。
【英語本レビュー】Anxious People
レビューその3
Anxious People (Fredrik Backman著)
レベル:大人向けだけどそんなに難しい単語は出てこない。
簡単な単語を使いつつ独特な言い回しや例え話をするので(そこがクスリと笑
わせる感じで面白い)、文法的は少し難しいかな?
ちゃんと読むと勉強になるかも。
少し癖があるけども読みやすくて軽快な文章の小説。
最初のうちは、一体何についての物語なんだろう?と振り回される展開だった。
銀行強盗の話?橋の話?それとも・・・
読み進むうちに点と点が繋がり、時折意表をつかれ、物語の奥行きが見えてくることにワクワクした。
結局のところ、銀行強盗とそこに巻き込まれた人たち(とそのさらに周囲の人たち)のそれぞれの人生の躓きの物語。
みんな愚か者(=idiot)で、みんな手探りで生きていて、何かが一つ掛け違えて突然銀行強盗が起きてしまった。そして全員が出会うことによって、また何かが一つ一つはまっていくような、そんな話だった。
一生懸命大人になろうとして生きているのにうまくいかない愚か者たちに胸が苦しくなる場面もあったけれど、語り口が皮肉で面白いので重くならずにスイスイ読めてしまう。
登場人物が時々本っ当に愚かで、なんて面倒臭い奴なんだ・・・と思って読んでいるのに、いつの間にかまんまと全員を愛おしく思ってしまうところも、見事だなと思った。
本っ当に愚か。そしてそこに、登場人物のリアリティがあった。
誰でもこの愚かさ、身に覚えがあるんじゃなかろうかという。
重くないけど決して薄っぺらくない話でした。
重い小説の後に、いい気分転換になった!
【英語本レビュー】The Four Winds
レビューその2
The Four Winds(Kristin Hannah著)
レベル:比較的高め。大人向けの小説。
kindleによると読み終わるまで8時間半とのこと。
単語調べたりしなければそのくらいかな。
1週間かけて読み終えた。
辛い時間だった。ヒリヒリくる時間だった。
ごくごく簡単に言うと、
大恐慌の時代を生き抜いたひとりの女性とその家族の話。
大恐慌、と書くとなんともシンプルだけれど、物語の中にはここで書ききれないほどの多様な苦しみがあった。農家の命である大地が死にかけ、災害は容赦なく生活を蝕む。子供たちが苦しみ、家族の心は離れる。人も街も死んでいく。女性の権利は軽んじられる。移民の命は軽んじられる。そして何より、圧倒的な貧困。
教科書で学んだことのある大恐慌。
ひとりの女性がただ家族とともに生きていこうとした、それだけの物語なのに、こんなにも理不尽で容赦ない苦しみがあるなんて。
今アメリカで読んでいるからこそなおさら、この国でこんな堂々と権利が踏み躙られていたことがあったなんて、ほとんど信じられない気持ちになる。
同時に、この国で生き延びてきた移民たちの強さや誇りの源を垣間見た気がした。
何度も目を背けたくなった、でもちゃんと希望も見つけられる本でした。
苦しかったけれど、読んでよかった。
英語力自己分析
いつか上達を感じられるように、現時点での英語力を記録。
リーディング:児童書くらいならサラサラ読める。時々わからない単語があるけど、まぁ調べなくても雰囲気で内容はわかるくらい。大人向けの文章だと、何文かに1文くらいよく読まないとわからない文章がある。ネックは語彙力。多読によって語彙力が上がればかなり読むのが早くなるかも。
ライティング:もう何年もまともに書いてない。無。
リスニング:これが一番安定している気がする。TOEICであれば満点が取れるくらい。聞き取りやすい英語であれば大体わかる。電話も一応可能(たまに聞き返す)。中学校高校の若い頃に学校でネイティブの先生に教わる機会が多かったことがおそらく良かった。高校時代の短期留学も振り返ると良かった。
スピーキング:日常の努力が最も響く分野な気がする・・・。かなーり前に留学していた頃はそれなりに自信があったけど、昨年NYに来てみたら全然喋れなくてショックを受けた。簡単な文章ですらスッと出てこないし、口も回らない。しばらくオンライン英会話毎日+時々その辺の人と英語で会話したけどいまいち上がらず。その後、家族と英語で会話を心掛ける+発音矯正+音読又はシャドーイングでとにかく喋る、を繰り返して多少口が回るようになってきた。現時点では、簡単な日常会話とか、子供を現地病院に連れて行ったりとか、電話での予約だとか、そのくらいはできる。ただし、「通じる」という位で、冷静に考えると文法は結構間違っている気がする。「英語が上達した」というより、「堂々と喋れるようになった」という方が大きかったりして・・・。発音についてはまた改めて記録したいけど、カタカナ英語ではないものの普通にRとか苦手。発音矯正ももっと取り組みたい。
テストスコア:TOEFLは人生で1回しか受けたことがない上に、学生だった20年以上前・・・。留学前に提出のために受けたやつで、確か97だった。TOEICは6、7年前に受けたもので980。この時はめちゃくちゃ詰め込んだ。このスコアから期待されるほどは喋れなくて気まずい時がある。TOEICは英会話力とぜんぜん違う!だから、今度はTOEFLでの高得点を狙いたい。仕事とかには全然いらないんだけれど、目標があった方がやる気が出るので。
こんなところです。
日本人の中では英語に苦手意識がない方だけども、帰国子女とか英語で仕事している人には全然及ばない。堂々と英語が得意だと言える人になりたい。
【英語本レビュー】Wonder
レビューその1
Wonder(R.A.Palacio著)
レベル:中級
とりあえず何読んだらいいかわからないので、評判が良さそうで尚且つ読みやすそうなものを一つ。
映画化されているくらいなので万人受けするのでしょうよ、と思って読み始めた。
この話の主人公は奇跡的な遺伝子疾患でかなり特殊な顔を持つ10歳の少年。少年が始めて学校に行くことになった、その想像するからにハードな1年間を描いた小説。
雑に括ると、いわゆる「見た目問題」というテーマな訳です。
こういうのは苦手だなぁ。
と、最初のいくつかの章を読む間は思っていた。
どうしてもこの少年の顔がどんな顔か知りたいと野次馬根性で思ってしまって(どんな感じなのかは読み進めるうちわかる)、この少年のことを気の毒だなと思ってしまって、さらにはそういう顔じゃなくて良かったな・・・みたいなことまで心のどこかで思ってしまうから。
自分のいやらしさを見せつけられる感じで。
自分が少年のことを傷つけているような気にすらなってくる。
でも読み進めるうち、感情のシフトを感じた。
この小説は途中途中で語り手が変わっていくのだけれど、その度に世界の見え方が大きく変わってくる。
ただただ少年可哀想という気持ちはいつの間にか消え、少年以外の(なんなら美しい顔を持つ人の)気持ちにより胸を締め付けられたり、いつの間にか少年が素晴らしく幸せな人間に思えたり、
ラストにはまんまと号泣してしまった。
強く、優しく、感情を揺さぶる良書でした。
英語の勉強という意味でも、とても読みやすくて良し。
児童書のレベルなので、英語中級者〜にはサラサラ読めてストレスなしです。
子供同士の会話や子供目線の話も多く出てくるので、私のように子供と英会話したいと思っている人にとってもいいかも?しれない。
読むのにかかった時間は4、5時間程度でした。
そして久しぶりに小説を読んだこともあり、小説の面白さにめちゃくちゃ痺れている。
もっと本を読みたい!
自己紹介、その他
はじめまして。
このブログは、英会話が上達したい私が、主に英語多読+音読にチャレンジする記録です。
開始時点では、英会話力は日常会話程度。大学生の頃に留学経験があり、英語にそこまでの苦手意識はありません。しかし昨年色々あってニューヨークに引っ越してきて、久しぶりに英会話をしようとすると全然口が回らない!現状を打破すべく、オンラインの英語レッスンを受けるなどしましたが、たいして上達を感じられませんでした。そこで色々な勉強方法を調べた結果、英語の本をひたすら音読するという方法に興味を持ちました。もともと本を読むことが好きなので、これなら趣味と英語力上達を兼ねて一石二鳥(?)というか、とにかく楽しくできそう。しかも日本に帰国した後も趣味として続けられるかもしれない!
というわけで始めてみようと思います。
目標はTOEFL110くらいの英語力。
それから、我が子たちと英語で会話出来る親になること。
ブログでは、読んだ本の紹介を中心に、英語の勉強にまつわることも書いていけたらと思っております。
続きますように。